秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
下を見ると、あろうことかヴァーデン王子が飛び上がるジジの尾っぽにしがみついているではないか……!
「ちょっ、危ないですから手を離してください! 今ならまだ、地上に降りられますから!」
「いやだね。君ひとり、行かせるわけにはいかない。アズフィールに危険が迫っているならなおのことだ!」
ヴァーデン王子はジジの尾っぽを両手でガッシリと掴んだまま、意地でも離そうとしない。そうこうしているうちにも、段々と高度が上がる。
「ジジ、少しそのままでいてちょうだい。……ヴァーデン王子、こちらに片手をください。引き上げます」
仕方なく、私はジジに声をかけて一旦上昇をストップしてもらい、ヴァーデン王子の手を取ってグンッと背中に引き上げた。
「……ふぅ、助かった」
「ヴァーデン王子! 浮上しているドラゴンの尾にしがみつくなんて、なんて危ないことをするんですか! 万が一落ちたら大怪我では済みませんよ!?」
「構わないさ。君ひとり行かせてしまうより、その方がずっといい」
「ちょっ、危ないですから手を離してください! 今ならまだ、地上に降りられますから!」
「いやだね。君ひとり、行かせるわけにはいかない。アズフィールに危険が迫っているならなおのことだ!」
ヴァーデン王子はジジの尾っぽを両手でガッシリと掴んだまま、意地でも離そうとしない。そうこうしているうちにも、段々と高度が上がる。
「ジジ、少しそのままでいてちょうだい。……ヴァーデン王子、こちらに片手をください。引き上げます」
仕方なく、私はジジに声をかけて一旦上昇をストップしてもらい、ヴァーデン王子の手を取ってグンッと背中に引き上げた。
「……ふぅ、助かった」
「ヴァーデン王子! 浮上しているドラゴンの尾にしがみつくなんて、なんて危ないことをするんですか! 万が一落ちたら大怪我では済みませんよ!?」
「構わないさ。君ひとり行かせてしまうより、その方がずっといい」