秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「私も絶対にそうしたいと思っています。ジジには無理をさせてしまいますが、なんとか頑張ってもらいます」
「あぁ、そうだね」
ジジに速度を限界まであげるようお願いし、再びヴァーデン王子に向き直る。
「……あの、刺客を放った相手について聞かないんですか?」
「聞く必要はないよ。血が繋がった家族といえば聞こえはいいが、どこの家も大なり小なり問題を抱えているものさ。それは王家とて例外ではない」
私の問いかけに、ヴァーデン王子は少し冷めた目をして答えた。
それを聞くに、ウォールド王国もまた何某かのトラブルを抱えているのかもしれない。
「えぇっと……」
「とにかくエイル神聖王国のお家騒動に興味はない。私が今するべくは、アズフィールが無事に一連の儀式を遂行できるよう力を尽くすことさ。その後のことは、アズフィール自身が決着をつけたらいい」
言い淀む私に、ヴァーデン王子はフッと口角を上げて続けた。
「ヴァーデン王子……」
「あぁ、そうだね」
ジジに速度を限界まであげるようお願いし、再びヴァーデン王子に向き直る。
「……あの、刺客を放った相手について聞かないんですか?」
「聞く必要はないよ。血が繋がった家族といえば聞こえはいいが、どこの家も大なり小なり問題を抱えているものさ。それは王家とて例外ではない」
私の問いかけに、ヴァーデン王子は少し冷めた目をして答えた。
それを聞くに、ウォールド王国もまた何某かのトラブルを抱えているのかもしれない。
「えぇっと……」
「とにかくエイル神聖王国のお家騒動に興味はない。私が今するべくは、アズフィールが無事に一連の儀式を遂行できるよう力を尽くすことさ。その後のことは、アズフィール自身が決着をつけたらいい」
言い淀む私に、ヴァーデン王子はフッと口角を上げて続けた。
「ヴァーデン王子……」