秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
私が今世を生きるここ、エイル神聖王国はドラゴンや天馬が空を飛ぶちょっとファンシーな西洋風の世界。鍼灸(しんきゅう)の概念のないこの世界で、私は前世の知識と技術を生かし、鍼灸師の真似事をしていた。
「おいおい、そんなに大事じゃないんだが……」
「いーい、お祖父ちゃん? 年なんだから、その少しを過信しちゃいけないの! ちゃんとケアして労わらないと大変なことになるよ! さぁ、シャツを脱いで」
ヴェラムンド伯爵家の当主にして、現役で内政大臣を務める祖父はダンディーで、見た目にもすごく若い。しかしその実年齢は、もういいお爺ちゃんだ。
「おいおい。年とはまた、ずいぶんじゃないか」
苦笑しつつ、祖父は椅子に腰掛けるとシャツを脱ぎだす。その横で、私はお灸の準備を始めた。
「事実だよ。いつまでも若いつもりでいたら、大間違いだからね。とにかく、今度からどっか痛い時は必ず呼んで! 私が部屋まで行くから」
「はははっ、わかったよ。次からはそうしよう。まったくメイサは心配性だな」
「おいおい、そんなに大事じゃないんだが……」
「いーい、お祖父ちゃん? 年なんだから、その少しを過信しちゃいけないの! ちゃんとケアして労わらないと大変なことになるよ! さぁ、シャツを脱いで」
ヴェラムンド伯爵家の当主にして、現役で内政大臣を務める祖父はダンディーで、見た目にもすごく若い。しかしその実年齢は、もういいお爺ちゃんだ。
「おいおい。年とはまた、ずいぶんじゃないか」
苦笑しつつ、祖父は椅子に腰掛けるとシャツを脱ぎだす。その横で、私はお灸の準備を始めた。
「事実だよ。いつまでも若いつもりでいたら、大間違いだからね。とにかく、今度からどっか痛い時は必ず呼んで! 私が部屋まで行くから」
「はははっ、わかったよ。次からはそうしよう。まったくメイサは心配性だな」