公親先生と遊ぼう! 〜未来の種 番外編〜
桜と大阪城。それが俺のアイコン。

桜……イコール花のイメージで。
花というのは、もちろん朝倉…じゃなかった。桜川花だった。その花のこと。

考えてみたら、今の名前はもろ『桜の花』だった。

俺、ヤバいやつだよな。
アイコンを変えてなかっただけとはいえ、もうあいつは二児の母親なのに。
女々しすぎる……

「……? 乾先生? 」

「あ、そ、そう。昨年の春に走りに行った時に撮ったんだ。休みの日は、よく大阪城の周りを走ってるんだ」

「そうなんですね。
私もよく走ります。でも夜なんですよ。
仕事が終わってから大阪城へ走りに行くんです。
夜、ランナーの数すごいんですよ」

「へぇー、そういえば、噂には聞いてるな。
テレビでも取り上げられてたよね」

「夜はまだまだ寒いんですけどね。
だからしっかり防寒して。
でも走り出したら身体は温まりますから。」

たしかにまだまだ寒いだろう。
3月に入ったといっても、夜は真冬並みの気温だ。

「この学園の先生方ともよくお会いするんです。
……実は私、ランサークルに入れていただいてて、他学部の先生方と一緒に走るんですよ。」

「ランサークル? 」

「はい。走ることが好きな教職員が集まって、一緒に走ってます。学部の垣根を越えて。
御家族で来られている先生もいらっしゃって、楽しいんですよ!」

なるほど。
大阪城ランナーは年々増えている。
皇居のように、城の周りはやはり人気なのだ。

< 4 / 127 >

この作品をシェア

pagetop