公親先生と遊ぼう! 〜未来の種 番外編〜
「俺も……同じ経験をしたことがあるんだ」

「え?」

「社会人1年目、彼女は地方に勤務。
遠距離になって、会えない日々が続いた。
会おうとしても、相手の都合が悪かったり。
やっと会えても、彼女が上の空だったり……」

「……」

「同じだよ。好きな人が出来たって。
振られたんだよなー」

「公親先生が? まさか…」

「事実だよ。
……でもわかったことはある。
遠距離に耐えられるのは、本当にお互いが信頼しあえて、唯一無二の……運命の相手って言うのかな? そういう相手じゃないとダメなんだよ。」

「運命の……」

「そう。美衣子と優みたいな、誰がどう見ても唯一無二の存在だろう?」

「はい! それはわかります。
お二人はなんというか……特別な…
そうですね。やっぱり運命の相手って言葉がピッタリかも。」

「うん、そうなんだ。
もちろん俺も、付き合っている間はちゃんと相手のこと好きだった。
それに、結構ショックだったよ。
その……つまりは浮気をされたわけだからさ…」

「あ、はい…わかります…」

< 72 / 127 >

この作品をシェア

pagetop