すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
☆。.:*・゜
雨が今すぐに降りだしそうなくもり空。
その影響で、薄暗くなっている学校のろうか。
私は、自分がいつも過ごしている教室の前にいる。
この教室の中には今、好きな人がいるの。
「放課後、話したいことがあるから、教室にいてください」って、私が彼にお願いをしたから。
数センチだけドアをそっと開ける。
彼と顔を合わせないように。
姿を見ないように。
「ドアの前まで来てもらえる? 絶対にドアを開けないでね!」
彼の動く気配がする。
ドアの前に来た気配。
私の心臓の音がはやくなる。
何度も気持ちを彼に直接伝えようとしたけれども、目を合わせるだけで、伝えられずに緊張してしまうから。
だからこうやって伝えることに、決めた。
あぁ、ドキドキする。緊張しすぎて立てなくなり、ドアに背中をつけてしゃがみ込んだ。
ゴトンと音が聞こえて、なんとなく、彼も今ドアに背中をつけて、同じ姿勢をしている感じがした。
このドアがなければ、彼と私の背中は今、くっついているんだ。こんなにも近くにいる。そんなことを考えると、余計に胸が高まる。
気持ちを落ち着かせようと、ゆっくり深呼吸した。
そして思いを、言葉を、彼にぶつける。
「ずっと、好きでした。付き合ってください」
……。
しばらく彼は無言で、ただ音のない時間が過ぎていく。
――返事を考えているのかな?
「おう、いいぞ!」
「……!」
はっ? えっ? ちょっと待って?
今、想像していなかった声が!
――うそでしょ? 何で悠真がここにいるの?
どうやら私、綾野結愛は、相川陸くんに告白しようと思ったのに、幼なじみの瀬川悠真に告白をしてしまったようです!
その影響で、薄暗くなっている学校のろうか。
私は、自分がいつも過ごしている教室の前にいる。
この教室の中には今、好きな人がいるの。
「放課後、話したいことがあるから、教室にいてください」って、私が彼にお願いをしたから。
数センチだけドアをそっと開ける。
彼と顔を合わせないように。
姿を見ないように。
「ドアの前まで来てもらえる? 絶対にドアを開けないでね!」
彼の動く気配がする。
ドアの前に来た気配。
私の心臓の音がはやくなる。
何度も気持ちを彼に直接伝えようとしたけれども、目を合わせるだけで、伝えられずに緊張してしまうから。
だからこうやって伝えることに、決めた。
あぁ、ドキドキする。緊張しすぎて立てなくなり、ドアに背中をつけてしゃがみ込んだ。
ゴトンと音が聞こえて、なんとなく、彼も今ドアに背中をつけて、同じ姿勢をしている感じがした。
このドアがなければ、彼と私の背中は今、くっついているんだ。こんなにも近くにいる。そんなことを考えると、余計に胸が高まる。
気持ちを落ち着かせようと、ゆっくり深呼吸した。
そして思いを、言葉を、彼にぶつける。
「ずっと、好きでした。付き合ってください」
……。
しばらく彼は無言で、ただ音のない時間が過ぎていく。
――返事を考えているのかな?
「おう、いいぞ!」
「……!」
はっ? えっ? ちょっと待って?
今、想像していなかった声が!
――うそでしょ? 何で悠真がここにいるの?
どうやら私、綾野結愛は、相川陸くんに告白しようと思ったのに、幼なじみの瀬川悠真に告白をしてしまったようです!
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