すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
横で石田さんが沢山話しかけてくる。
けれど俺は、結愛たちのことで頭がいっぱいで、石田さんの言葉は頭に入ることなく雑音のまま遠くへ流れていく。
「ねぇ、悠真くんは好きな人、いるの?」
石田さんが質問してきた。
「えっ?」
“ 好きな人 ” 。彼女が放ったその言葉だけが突然頭に入ってきた。
「私ね、悠真くんのことが好きだったんだ」
そして突然の告白。
少しだけ動揺したけれど、頭の中は結愛のことでいっぱいだ。
「好きな人……」
俺は小さな声で呟いた。
俺は結愛が好きで一応、結愛と付き合ってるし。付き合っているけど……。
結愛がいる方向を見た。
「好きな人……いる」
「そうなんだ。付き合っていたりはしないよね?」
「う、うん」
石田さんには内緒だよって結愛が言っていたから、付き合っていることは言えない。
事実を言ってしまいたい。けれど自分の本音よりも、結愛のお願いごとを優先した返事をする。なんか変な感じ。このウソが、ものすごく苦しい。
なんだろうな、結愛と俺、ふたりの関係。周りから見たら結局ずっと変わらないまま幼なじみのままな気がする。
「あ、なんか、突然ごめんね! ただ伝えたかっただけだから。気にしないで!」
「うん……」
石田さんは無理して笑顔を作っていた。
何か気の利いた返事だとかした方が良いと思うけれども、気持ちに余裕がなくて何も言えない。
ストレートに気持ちを伝える石田さん。勇気あるなぁ。
俺なんて、結愛が陸に告白するってことを未来の俺からのメールで知って、それを妨害してむりやりな形で付き合うことになった。
ずるいな、俺。
自分はただ、結愛と一緒になれれば良いなってだけを思っていた。
結愛は、きっと……。
結愛が、幸せになるためには。
ふと、結愛とのことである決心をした。
――俺は、結愛の幸せを優先する!
けれど俺は、結愛たちのことで頭がいっぱいで、石田さんの言葉は頭に入ることなく雑音のまま遠くへ流れていく。
「ねぇ、悠真くんは好きな人、いるの?」
石田さんが質問してきた。
「えっ?」
“ 好きな人 ” 。彼女が放ったその言葉だけが突然頭に入ってきた。
「私ね、悠真くんのことが好きだったんだ」
そして突然の告白。
少しだけ動揺したけれど、頭の中は結愛のことでいっぱいだ。
「好きな人……」
俺は小さな声で呟いた。
俺は結愛が好きで一応、結愛と付き合ってるし。付き合っているけど……。
結愛がいる方向を見た。
「好きな人……いる」
「そうなんだ。付き合っていたりはしないよね?」
「う、うん」
石田さんには内緒だよって結愛が言っていたから、付き合っていることは言えない。
事実を言ってしまいたい。けれど自分の本音よりも、結愛のお願いごとを優先した返事をする。なんか変な感じ。このウソが、ものすごく苦しい。
なんだろうな、結愛と俺、ふたりの関係。周りから見たら結局ずっと変わらないまま幼なじみのままな気がする。
「あ、なんか、突然ごめんね! ただ伝えたかっただけだから。気にしないで!」
「うん……」
石田さんは無理して笑顔を作っていた。
何か気の利いた返事だとかした方が良いと思うけれども、気持ちに余裕がなくて何も言えない。
ストレートに気持ちを伝える石田さん。勇気あるなぁ。
俺なんて、結愛が陸に告白するってことを未来の俺からのメールで知って、それを妨害してむりやりな形で付き合うことになった。
ずるいな、俺。
自分はただ、結愛と一緒になれれば良いなってだけを思っていた。
結愛は、きっと……。
結愛が、幸せになるためには。
ふと、結愛とのことである決心をした。
――俺は、結愛の幸せを優先する!