すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
「とりあえず、このまま海でずっと過ごすわけにもいかないし、戻ろうか」

 陸がそう言い、陸のばあちゃん家に四人は向かう。

 俺は今、石田さんと並んで歩いていて、結構前の方では結愛と陸が並んで歩いている。

 陸が、結愛に気をつかいながら。
 ほら、結愛には俺よりも、陸の方が断然お似合いだと思う。

 こうなる運命なんだ。
 これが正しいんだ。

 ずっとずっと心の中で自分に言い聞かせている。俺は、横にいる石田さんと一言も話すことが出来なかった。

 ずっと、前のふたりから視線をそらせずに、見つめていた。




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