すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
気分が沈んだまま夜になる。
寝る時の部屋は男女別れている。
畳の部屋に布団を敷き、陸と並んで眠る感じになっている。
夜電気を消した後、俺は呟いた。
「明日、先に帰ろうかな」
「何で?」
「……」
何も答えたくなかった。
「結愛ちゃんと俺が仲良いから?」
「……」
「好きなんでしょ? 結愛ちゃん」
「……」
本当に何も答えたくない。
敵に自分の弱点を見せたくない気持ちのようだった。
「結愛ちゃんの悲しむ姿を見たくなくて『付き合う』なんて言ったけど。俺、結愛ちゃんの心、本気でうばうからな!」
「うばうって……。うばうも何も、結愛は陸のことが……」
天井を見ていた俺は、陸を見た。
陸と目があった。
陸は「ふっ」と笑みを浮かべると目をそらし天井を向いた。それから「おやすみ」と言い、先に眠ってしまった。
結愛をうばう、うばう……。
俺は、陸の言葉がずっと頭の中に残っていて、眠れなかった。
寝る時の部屋は男女別れている。
畳の部屋に布団を敷き、陸と並んで眠る感じになっている。
夜電気を消した後、俺は呟いた。
「明日、先に帰ろうかな」
「何で?」
「……」
何も答えたくなかった。
「結愛ちゃんと俺が仲良いから?」
「……」
「好きなんでしょ? 結愛ちゃん」
「……」
本当に何も答えたくない。
敵に自分の弱点を見せたくない気持ちのようだった。
「結愛ちゃんの悲しむ姿を見たくなくて『付き合う』なんて言ったけど。俺、結愛ちゃんの心、本気でうばうからな!」
「うばうって……。うばうも何も、結愛は陸のことが……」
天井を見ていた俺は、陸を見た。
陸と目があった。
陸は「ふっ」と笑みを浮かべると目をそらし天井を向いた。それから「おやすみ」と言い、先に眠ってしまった。
結愛をうばう、うばう……。
俺は、陸の言葉がずっと頭の中に残っていて、眠れなかった。