すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
決意はしたけれど、なかなか思いを伝えられるタイミングがみつからずに最終日を迎えた。
この付近は住んでいる人も少ないから、電車の本数も少なく、十四時発が最終便だ。俺たちはそれに乗って帰ることになった。
「ありがとうございました!」
玄関の前で、それぞれがおばあちゃんにお礼を言う。
「また来るね、ばあちゃん! ありがとう!」
陸が最後にお礼を言うと、陸のばあちゃんが優しさ溢れる笑顔で「いつでもおいで!」と言ってくれた。
駅まで歩く。
帰り道も、まっすぐで、すごく無敵そうな水平線を眺めながら四人は歩いた。
駅の近くになると、電車が出発する時間が迫ってきていことに気がついてギリギリだったから、急いでホームまで走った。夏休み期間だからか、予想外に結構混んでいた。
陸、石田さん、結愛、そして俺の順に並び、陸と石田さんが先に電車に乗り込む。
俺は無意識に、結愛の手を引っ張り、彼女が電車に乗るのを妨げていた。
「えっ?」
結愛が驚いて振り向く。
「あっ!」
自分のやってしまったことに気がつき慌てて手を離した。
「ご、ごめん」
『一番線、ドアが閉まります。ご注意ください』
「あっ!」
電車のドアが!
窓越しから見える陸と石田さん。
驚いた顔でこっちを見ている。
「どうしよう。行っちゃったよ?」
不安そうな結愛。
「ご、ごめん。これ、最終だっけ?」
「うん」
「どうしよっか……」
彼女は途方に暮れていた。
「とりあえず、陸のばあちゃんの家に戻ろうか」
「うん、そうだね」
先に結愛がそそくさと前を歩いていく。
俺は距離を開けて後ろからついていった。
この付近は住んでいる人も少ないから、電車の本数も少なく、十四時発が最終便だ。俺たちはそれに乗って帰ることになった。
「ありがとうございました!」
玄関の前で、それぞれがおばあちゃんにお礼を言う。
「また来るね、ばあちゃん! ありがとう!」
陸が最後にお礼を言うと、陸のばあちゃんが優しさ溢れる笑顔で「いつでもおいで!」と言ってくれた。
駅まで歩く。
帰り道も、まっすぐで、すごく無敵そうな水平線を眺めながら四人は歩いた。
駅の近くになると、電車が出発する時間が迫ってきていことに気がついてギリギリだったから、急いでホームまで走った。夏休み期間だからか、予想外に結構混んでいた。
陸、石田さん、結愛、そして俺の順に並び、陸と石田さんが先に電車に乗り込む。
俺は無意識に、結愛の手を引っ張り、彼女が電車に乗るのを妨げていた。
「えっ?」
結愛が驚いて振り向く。
「あっ!」
自分のやってしまったことに気がつき慌てて手を離した。
「ご、ごめん」
『一番線、ドアが閉まります。ご注意ください』
「あっ!」
電車のドアが!
窓越しから見える陸と石田さん。
驚いた顔でこっちを見ている。
「どうしよう。行っちゃったよ?」
不安そうな結愛。
「ご、ごめん。これ、最終だっけ?」
「うん」
「どうしよっか……」
彼女は途方に暮れていた。
「とりあえず、陸のばあちゃんの家に戻ろうか」
「うん、そうだね」
先に結愛がそそくさと前を歩いていく。
俺は距離を開けて後ろからついていった。