すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
夜ご飯の時間。陸くんたちがいなくて、私と悠真とおばあちゃんの三人で食卓を囲んでご飯を食べている。ちょっと不思議な光景。まさかこんな感じになるなんてね。しかもバランスの良い和食のご飯まで準備してくれた。
「陸が拾った犬、結愛ちゃんが育ててくれてるんだってね」
おばあちゃんが魚のホッケを口に入れながら言った。
「はい、そうです!」
私は答えた。
「ありがとね」
「こちらこそ、陸くんには感謝しています! マロンって名前なんですけど毎日本当に可愛すぎて!」
「私の家で飼いたかったんだけどね、猫でいっぱいいっぱいで」
「そういえば、猫ちゃんの名前、なんていうんですか?」
「ミャーちゃんだよ」
おばあちゃんが名前を教えてくれた瞬間、呼んだ?って顔して、ミャーちゃんはすたすたとこっちへやってきた。
悠真がさりげなく後ずさりしている。
「そういえば、野良猫事件の時から猫が苦手だったんだっけ?」
「そう、猫怖い……」
野良猫事件。それは小さい時、一緒に外を歩いているときに悠真が野良猫を触ろうとしたら引っ掻いてきて。その時、悠真はずっと泣いていたから、私は悠真が泣き止むまで、頭をずっとなでていた。
「悠真、猫苦手だもんね、猫みたいなのにね」
「えっ? 俺が猫?」
「うん、外見、似てるよ!」
「そっか?」
「ねぇ、おばあちゃん、猫って性格とか、特徴あったりします?」
「うーん。うちの猫の場合で、よその子は分からないけどね、天気によって気分が変わるかなぁ」
「天気によって?」
「うん。晴れの日は元気で、雨の日は眠そうかな? あと、曇りの日はちょっと怒りっぽい、かな」
「わぁ、悠真みたい!」
私はニヤッとしながら悠真を見た。
「はっ? そうか?」
そう、本人は気がついていないけれど、ミャーちゃんと全く同じかも。
多分この変化は私しか気がついていないと思う。最近知ることが出来たんだけどね。
でも、私が間違えて悠真に告白した日は、曇り空だったのに、彼は晴れの日みたいだったな! 快晴の日みたいに。
「あー、これは本人に言わないでおこう」
「何が?」
「なんでもない!」
「陸が拾った犬、結愛ちゃんが育ててくれてるんだってね」
おばあちゃんが魚のホッケを口に入れながら言った。
「はい、そうです!」
私は答えた。
「ありがとね」
「こちらこそ、陸くんには感謝しています! マロンって名前なんですけど毎日本当に可愛すぎて!」
「私の家で飼いたかったんだけどね、猫でいっぱいいっぱいで」
「そういえば、猫ちゃんの名前、なんていうんですか?」
「ミャーちゃんだよ」
おばあちゃんが名前を教えてくれた瞬間、呼んだ?って顔して、ミャーちゃんはすたすたとこっちへやってきた。
悠真がさりげなく後ずさりしている。
「そういえば、野良猫事件の時から猫が苦手だったんだっけ?」
「そう、猫怖い……」
野良猫事件。それは小さい時、一緒に外を歩いているときに悠真が野良猫を触ろうとしたら引っ掻いてきて。その時、悠真はずっと泣いていたから、私は悠真が泣き止むまで、頭をずっとなでていた。
「悠真、猫苦手だもんね、猫みたいなのにね」
「えっ? 俺が猫?」
「うん、外見、似てるよ!」
「そっか?」
「ねぇ、おばあちゃん、猫って性格とか、特徴あったりします?」
「うーん。うちの猫の場合で、よその子は分からないけどね、天気によって気分が変わるかなぁ」
「天気によって?」
「うん。晴れの日は元気で、雨の日は眠そうかな? あと、曇りの日はちょっと怒りっぽい、かな」
「わぁ、悠真みたい!」
私はニヤッとしながら悠真を見た。
「はっ? そうか?」
そう、本人は気がついていないけれど、ミャーちゃんと全く同じかも。
多分この変化は私しか気がついていないと思う。最近知ることが出来たんだけどね。
でも、私が間違えて悠真に告白した日は、曇り空だったのに、彼は晴れの日みたいだったな! 快晴の日みたいに。
「あー、これは本人に言わないでおこう」
「何が?」
「なんでもない!」