すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
夜、眠る時間。
昨日までは桃音ちゃんと寝ていたけれど、ひとりだとさみしくなって、隣の部屋にいる悠真をこっそりふすまの隙間から覗いて見た。
こっそり覗いたのに、布団の上でスマホをいじっていた悠真はすぐに気がつき、こっちを向く。
「こっそり覗いたのに、バレた?」
「うん。結愛が近くにくると反応するセンサーついてるから。結愛が俺の後ろを歩いていた時も、いつも気がついていたし」
「えっ? いつも?」
というか、彼はこういうことを平然と言うタイプではないのに、変わったなぁ。
私は、のそのそと悠真の近くに寄っていくと、くっつきたくなって、悠真の肩に私の頭を乗せた。
「ねぇ、一緒に寝てもいい?」
「えっ?」
悠真の肩がビクンとなった。
「いや、一緒にって言っても、私のお布団隣の部屋から持ってきてってことだよ! 同じお布団には入らないよ!」
絶対に今、大胆な人だなぁとか思われてそう。顔が火照る。
「ははは! じゃあ、俺が布団を運んできてあげる」
悠真は笑いながら部屋を出ていった。
部屋に残された私の顔は、まだ熱い。
布団を並べて横になる。
それだけでなんだかドキドキしてる。
一緒に寝たのは、すごく小さい頃、悠真が家でご飯を食べ終えた時に、急にウトウトしだして、リビングで布団を並べてそのまま朝まで一緒に寝た時以来、かな?
その時は、悠真が男の子だってこと、全く意識していなかったから、今とは似ている風景でも、全く違う世界。
なんだか話をするのも緊張してきて、上手く話しかけられない。
「大丈夫? 寝れそう?」
悠真が私のことを気にかけてくれた。
「うん。大丈夫! 悠真は?」
本当は眠れなさそうだけれど大丈夫って答えた。
「余裕!」
「……ねぇ、悠真はこれやりたい!ってこと、あるの?」
「あるよ!」
悠真は言い切った。
「あるんだ! 何?」
「ふふっ」
彼はただ笑うだけで、教えてはくれなかった。これ以上聞くのも微妙かな?
「結愛は、何かないの?」
「うーん……なんかね、SNSで悪口とかいっぱい書いてるのを見て、私は逆にキラキラしたことをいっぱい載せたいなぁって考えたりはする、かな? 実はね、私の悪口を書かれたことがあってね、その時、見知らぬ人がキラキラした言葉でかばってくれて、私の心を救ってくれたの」
「へー、そうなんだ。てか、やればいいじゃん」
「でも私、アカウントは作ったんだけどね、文章書いたことないの」
「結愛の好きな絵とか写真とかだけでも載せれるし、画像だけでも載せてみれば?」
「そっか! それいいね!」
悠真が背中を押してくれた。
言葉で背中を押されるってこんな感じなんだな!
不安でスタート地点にすら行けなかった自分が、スタート地点に立てた感じ。いや、それよりも数歩前に立てた感じかな?
「早速載せようかな! 海とかいっぱい撮ったし。でも今は眠たいから、帰ってからにしよっと! おやすみ!」
心の中に明るい風がフワッと吹いてきた。私の大好きなバニラみたいな甘い香りと一緒に。
昨日までは桃音ちゃんと寝ていたけれど、ひとりだとさみしくなって、隣の部屋にいる悠真をこっそりふすまの隙間から覗いて見た。
こっそり覗いたのに、布団の上でスマホをいじっていた悠真はすぐに気がつき、こっちを向く。
「こっそり覗いたのに、バレた?」
「うん。結愛が近くにくると反応するセンサーついてるから。結愛が俺の後ろを歩いていた時も、いつも気がついていたし」
「えっ? いつも?」
というか、彼はこういうことを平然と言うタイプではないのに、変わったなぁ。
私は、のそのそと悠真の近くに寄っていくと、くっつきたくなって、悠真の肩に私の頭を乗せた。
「ねぇ、一緒に寝てもいい?」
「えっ?」
悠真の肩がビクンとなった。
「いや、一緒にって言っても、私のお布団隣の部屋から持ってきてってことだよ! 同じお布団には入らないよ!」
絶対に今、大胆な人だなぁとか思われてそう。顔が火照る。
「ははは! じゃあ、俺が布団を運んできてあげる」
悠真は笑いながら部屋を出ていった。
部屋に残された私の顔は、まだ熱い。
布団を並べて横になる。
それだけでなんだかドキドキしてる。
一緒に寝たのは、すごく小さい頃、悠真が家でご飯を食べ終えた時に、急にウトウトしだして、リビングで布団を並べてそのまま朝まで一緒に寝た時以来、かな?
その時は、悠真が男の子だってこと、全く意識していなかったから、今とは似ている風景でも、全く違う世界。
なんだか話をするのも緊張してきて、上手く話しかけられない。
「大丈夫? 寝れそう?」
悠真が私のことを気にかけてくれた。
「うん。大丈夫! 悠真は?」
本当は眠れなさそうだけれど大丈夫って答えた。
「余裕!」
「……ねぇ、悠真はこれやりたい!ってこと、あるの?」
「あるよ!」
悠真は言い切った。
「あるんだ! 何?」
「ふふっ」
彼はただ笑うだけで、教えてはくれなかった。これ以上聞くのも微妙かな?
「結愛は、何かないの?」
「うーん……なんかね、SNSで悪口とかいっぱい書いてるのを見て、私は逆にキラキラしたことをいっぱい載せたいなぁって考えたりはする、かな? 実はね、私の悪口を書かれたことがあってね、その時、見知らぬ人がキラキラした言葉でかばってくれて、私の心を救ってくれたの」
「へー、そうなんだ。てか、やればいいじゃん」
「でも私、アカウントは作ったんだけどね、文章書いたことないの」
「結愛の好きな絵とか写真とかだけでも載せれるし、画像だけでも載せてみれば?」
「そっか! それいいね!」
悠真が背中を押してくれた。
言葉で背中を押されるってこんな感じなんだな!
不安でスタート地点にすら行けなかった自分が、スタート地点に立てた感じ。いや、それよりも数歩前に立てた感じかな?
「早速載せようかな! 海とかいっぱい撮ったし。でも今は眠たいから、帰ってからにしよっと! おやすみ!」
心の中に明るい風がフワッと吹いてきた。私の大好きなバニラみたいな甘い香りと一緒に。