すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
「ビンに海の水入れられる場所、あるかなぁ?」
「遠回りになるけど、時間あるし、陸に連れていってもらった場所でいいんじゃない?」
「そだね!」

 陸くんに連れていってもらった場所に着いた。カバンの中をあさり、おばあちゃんがくれたビンを取り出す。

「よいしょ」

 ふわっとしたスカートが濡れてしまわないよう、気をつけながらしゃがむ。

「どうか、青い水でありますように!」

 願いながら入れてみたけれど、透明だった。

「あー!! 透明だったぁ」

「ほら、透明だろ?」

「青だと思ったのに! まぁ、いっか! 海の水、このまま持って帰って、このビン可愛くして、部屋に飾ろっと!」

 このビンを手のひらに持って、もう片方の手でスマートフォンを持ち、写真を撮った。

 大きく写ったビンの背景は海の全体図。

 それから、ビンをカバンに入れて、インカメラにして、悠真に画面に入ってもらう。私と悠真の、ツーショット写真も撮った。

 


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