すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
のんびりしていたけど、悠真に「あんまり長い時間ふたりでいないでね」って言われてたんだった。
「あのね、陸くん。私ね、陸くんが冗談で付き合おうって言ってくれたのかもしれないんだけど……」
「冗談じゃないよ!」
私の言葉をさえぎるように彼は言う。
普段のおっとりした話し方じゃなく、強めで。
「……」
「僕、結愛ちゃんが好きだったんだ」
陸くんが私を好き? 今、私は予想外の言葉を、直接彼から聞いた。でも私の心は揺れなかった。
今の私は、悠真だけが好きだから。
「私ね、悠真ときちんと付き合うことにしたの」
じっと陸くんの目を見つめて、私は言った。
「そっか……」
陸くんは空を見上げた。
「うん」
私は下を向いた。
「結愛ちゃんが幸せなら、それでいいよ。でもね、悠真が結愛ちゃんのことをまた泣かせたりしたら、悠真を許さないから。そして、結愛ちゃんを……」
陸くんは本当に優しい。捨てられていた犬たちにも、おばあちゃんにも、そして私にも。
もしもあの時、教室で、本当に陸くんに告白をしていたら、付き合って幸せだったのかな?って想像をしたけれど、その想像はすぐに消えていった。もう、悠真のことしか考えられなかったから。
人の気持ちは、こんなにも変わってしまうんだね。
まさか陸くんとこんな会話をするなんて思わなかったよ。
陸くんは私のことを好きでいてくれて、しかもこんなに優しい言葉をくれて――。
なんだか泣きそうになったけれど、私は泣くべき立場じゃない。
「陸くん、優しいね! 陸くんは周りを大切にする所が素敵だけど、もっと自分を大切にして、陸くん自信を幸せにしてね!」
「ありがとう結愛ちゃん。じゃあ、ワガママをふたつだけ聞いて?」
「何? 出来ることなら」
「ひとつは、これからも友達でいて欲しいのと――」
いきなり抱きしめられた。
「悠真と結愛ちゃんのこと、きちんと応援出来るようになりたいから、最後にこうさせて!」
「うん」
もう、ドキドキはしなかった。
「あのね、陸くん。私ね、陸くんが冗談で付き合おうって言ってくれたのかもしれないんだけど……」
「冗談じゃないよ!」
私の言葉をさえぎるように彼は言う。
普段のおっとりした話し方じゃなく、強めで。
「……」
「僕、結愛ちゃんが好きだったんだ」
陸くんが私を好き? 今、私は予想外の言葉を、直接彼から聞いた。でも私の心は揺れなかった。
今の私は、悠真だけが好きだから。
「私ね、悠真ときちんと付き合うことにしたの」
じっと陸くんの目を見つめて、私は言った。
「そっか……」
陸くんは空を見上げた。
「うん」
私は下を向いた。
「結愛ちゃんが幸せなら、それでいいよ。でもね、悠真が結愛ちゃんのことをまた泣かせたりしたら、悠真を許さないから。そして、結愛ちゃんを……」
陸くんは本当に優しい。捨てられていた犬たちにも、おばあちゃんにも、そして私にも。
もしもあの時、教室で、本当に陸くんに告白をしていたら、付き合って幸せだったのかな?って想像をしたけれど、その想像はすぐに消えていった。もう、悠真のことしか考えられなかったから。
人の気持ちは、こんなにも変わってしまうんだね。
まさか陸くんとこんな会話をするなんて思わなかったよ。
陸くんは私のことを好きでいてくれて、しかもこんなに優しい言葉をくれて――。
なんだか泣きそうになったけれど、私は泣くべき立場じゃない。
「陸くん、優しいね! 陸くんは周りを大切にする所が素敵だけど、もっと自分を大切にして、陸くん自信を幸せにしてね!」
「ありがとう結愛ちゃん。じゃあ、ワガママをふたつだけ聞いて?」
「何? 出来ることなら」
「ひとつは、これからも友達でいて欲しいのと――」
いきなり抱きしめられた。
「悠真と結愛ちゃんのこと、きちんと応援出来るようになりたいから、最後にこうさせて!」
「うん」
もう、ドキドキはしなかった。