すべての世界で、キミのことが好き❤～告白相手を間違えた理由

★悠真

　『今から陸くんと公園で話してきます！』

　そのLINEが結愛から送られてきて、それからずっと落ち着かない。自分の部屋をずっとうろちょろしている。

　結愛は今、陸と何を話しているのか。
　ずっと気になっていた。

　結愛と陸の話が終わったあとに「やっぱり陸が好きだから、悠真と付き合うの取り消し！　なかったことにしてほしい」とか言われたりしないだろうか。

　不安が押し寄せてきた。

　今から突撃してふたりを邪魔するのもなんか違うし。
　うん、結愛を信じる！

　三十分ぐらいたつと、またLINEが来た。

『無事に話せました。私たちのこともきちんと言いました。もう、陸くんには未練はありません！』

　最後の言葉を何度も読み返す。

　陸くんには未練はありません
　陸くんには未練はありません……。

　結愛は何気にいつも一番求めている言葉をくれたりする。ほら、今の言葉だって。
　俺の心の中は不安だらけだった。そんな気持ちも一瞬で吹き飛ばして、消してくれた。

『俺も、石田さんと話してきます』