すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
 夏休みは終わった。
 今日から二学期が始まる。

 長い休みの後は、学校に行くのが面倒くさい。大きなあくびをしながらベットから起き上がる。

 それから準備をして家を出た。

 そろそろ結愛も、ここを通る時間かな?

 付き合うずっと前からさりげなくいつも、結愛と会えるタイミングを見計らって立ち止まっていたけども。

 そっか! 今はお互いに好きだから、直接迎えに行っても不自然ではないのか。
 
 でも、なんか迎えに行けない。
 前よりは積極的になれたけれど、まだ全然足りないな。

 結局いつもみたいに待ち伏せをした。
 あっ、来た! 後ろからいつもの結愛の気配。

「おはよう!」

 俺は振り向く。
 笑顔で声をかけてくれる結愛。

「おぅ、おはよう!」

 俺も笑顔で返した。

 きちんと笑顔が出来ていただろうか。
 今日もそんなことを考える。



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