すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
クリスマスイブは、二学期の終業式の日だった。
その日、学校は早く終わった。
帰り道。
「今日、十八時、暖かい格好して、家で待ってて!」
悠真は明るく言った。
あっ、私と過ごしてくれるんだ――。
その言葉を聞いて、私はほっとした。
「うん、分かった!」
私も明るめな声で返した。
家に帰ると、まだお昼で約束の時間まで結構な時間があったけれど、ずっとソワソワした。
恋人になってから初めて一緒に過ごすイベントだし。
どこで何をするのか聞いても「内緒」って言われていて、分からないままだし。
とりあえず、夜に着ていく服を選んだ。
悠真とクリスマスイブの約束をしてからすぐに、ある程度は選んでいたけれど、オシャレな服って普段着ないし、まだ迷っている。約束は今日なのに。迷っている時にちょうどお姉ちゃんが学校から帰ってきた。お姉ちゃんの部屋に行き、相談してみた。
「お姉ちゃん、今日、何着ていこう」
家族みんなで夜ご飯を食べていた時に、クリスマスイブは悠真と過ごすってことを言ってあったから、お姉ちゃんはすぐに察してくれて「まかせて!」と言いながら、部屋のクローゼットをあさりだした。
「どう? これ」
お姉ちゃんはハンガーにかかったままの水色のパステルカラーのAラインで膝上までの長さのコートに、同色系の色にうっすらとピンクの線も入ったチェックのマフラー。そして、大人っぽい黒いワンピースを見せてくれた。
「普段着ない感じ。似合うかなぁ? 大丈夫かなぁ?」
「大丈夫! 結愛パステルカラー似合うし、水色は雪に映えるんだから! あ、でも夜だからどうだろう……。あ、あとね、普段しない大人っぽいワンピースとか着ちゃったら悠真、メロメロだよきっと!」
お姉ちゃんはノリノリで自信満々な言い方。説得力がある。
「じゃあ、これにする! ありがとうお姉ちゃん!」
「あと、クリスマスメイクさせて? キラキラアイシャドウ!」
お姉ちゃんはとても楽しそうだった。
髪の毛も普段しない、コテを使ってフワフワな髪型にしてくれて。
――悠真、可愛いって思ってくれるかな? 緊張する!
約束の時間まで、あと五時間。私はすでに準備を終えていた。
その日、学校は早く終わった。
帰り道。
「今日、十八時、暖かい格好して、家で待ってて!」
悠真は明るく言った。
あっ、私と過ごしてくれるんだ――。
その言葉を聞いて、私はほっとした。
「うん、分かった!」
私も明るめな声で返した。
家に帰ると、まだお昼で約束の時間まで結構な時間があったけれど、ずっとソワソワした。
恋人になってから初めて一緒に過ごすイベントだし。
どこで何をするのか聞いても「内緒」って言われていて、分からないままだし。
とりあえず、夜に着ていく服を選んだ。
悠真とクリスマスイブの約束をしてからすぐに、ある程度は選んでいたけれど、オシャレな服って普段着ないし、まだ迷っている。約束は今日なのに。迷っている時にちょうどお姉ちゃんが学校から帰ってきた。お姉ちゃんの部屋に行き、相談してみた。
「お姉ちゃん、今日、何着ていこう」
家族みんなで夜ご飯を食べていた時に、クリスマスイブは悠真と過ごすってことを言ってあったから、お姉ちゃんはすぐに察してくれて「まかせて!」と言いながら、部屋のクローゼットをあさりだした。
「どう? これ」
お姉ちゃんはハンガーにかかったままの水色のパステルカラーのAラインで膝上までの長さのコートに、同色系の色にうっすらとピンクの線も入ったチェックのマフラー。そして、大人っぽい黒いワンピースを見せてくれた。
「普段着ない感じ。似合うかなぁ? 大丈夫かなぁ?」
「大丈夫! 結愛パステルカラー似合うし、水色は雪に映えるんだから! あ、でも夜だからどうだろう……。あ、あとね、普段しない大人っぽいワンピースとか着ちゃったら悠真、メロメロだよきっと!」
お姉ちゃんはノリノリで自信満々な言い方。説得力がある。
「じゃあ、これにする! ありがとうお姉ちゃん!」
「あと、クリスマスメイクさせて? キラキラアイシャドウ!」
お姉ちゃんはとても楽しそうだった。
髪の毛も普段しない、コテを使ってフワフワな髪型にしてくれて。
――悠真、可愛いって思ってくれるかな? 緊張する!
約束の時間まで、あと五時間。私はすでに準備を終えていた。