公爵の娘と墓守りの青年
前の時と同じように先客と言っていいのだろうか。
怪しげな連中がぞろぞろと墓の周りを歩き回っている。
「あの人達、何をしているの……?」
前の時と違い、明らかに怪しく、挙動不審な連中がこちらからではよく分からないが何かをしながら歩き回っている。
泥棒か何かなのだろうか。
「でも、今ってお昼過ぎよね……?」
泥棒の活動にしてはまだ日が高く、何より人目につく。
不思議でならないリフィーアは更に眉を寄せた。
「カイさんとビアンさんもどうしてかいないし……」
リフィーアは怪しげな連中を警戒しながら、辺りを見回した。
墓地の隅にある木に縋ってのんびりとしているカイや、彼の横で眠ったりしているビアンがいない。
いつもならいるのに、今日に限っていないことにリフィーアは疑問に思った。
「墓地から離れられないって言ってたのに、カイさん達、何処へ行ったのかな……」
腕を組み、じっと怪しげな連中を見つめながら、リフィーアはどうしていないのか考え始めた時だった。
墓の周りを歩き回っている怪しげな連中のうちの一人がリフィーアの視線に気付き、こちらに顔を向けた。