公爵の娘と墓守りの青年
「そう言われても、私には無理ですから。両親のお墓に行きますので、これで失礼します、マティウス叔父様、サイラードお兄様」
「あっ、リフィ、まだ話が……!」
勢いよくお辞儀をして、リフィーアはサイラードが止める間もなく、足早に書斎を後にした。
「逃げちゃったなぁー」
のんびりとした口調で、マティウスは姪が出て行った扉を見つめて呟いた。
「……そうですね」
がっくりとうな垂れ、サイラードは小さく息を吐いた。
「次はもっと頑張ります」
「強く言い過ぎないようにな」
肩を落とす息子の背中を軽く叩き、マティウスは微笑し、椅子から立ち上がり窓越しに空を見上げた。
「あっ、リフィ、まだ話が……!」
勢いよくお辞儀をして、リフィーアはサイラードが止める間もなく、足早に書斎を後にした。
「逃げちゃったなぁー」
のんびりとした口調で、マティウスは姪が出て行った扉を見つめて呟いた。
「……そうですね」
がっくりとうな垂れ、サイラードは小さく息を吐いた。
「次はもっと頑張ります」
「強く言い過ぎないようにな」
肩を落とす息子の背中を軽く叩き、マティウスは微笑し、椅子から立ち上がり窓越しに空を見上げた。