チャラ男の本気は甘すぎる




「……笑莉には関係ない」



「……そうだね。“友達”の在り方としては間違ってないかもね」




『余計なこと言ってごめんね』と、笑莉はまだ怒った様子で自室に戻っていく。



……ほんと、余計なこと。




「……」




紫央くんが合コンに行ってたことなんて、聞きたくなかった。



けど“友達”なら、私の知らないところで紫央くんが誰と遊んでいようが、何も言えない。



私は紫央くんを



本当は『友達』だと、思ってないのだろうか…。




< 111 / 301 >

この作品をシェア

pagetop