チャラ男の本気は甘すぎる




「なんで憂莉ちゃんと一緒?
……あ、もしかして笑莉と連絡先交換してないとか?だから憂莉ちゃんに聞いてたの?」




チエちゃんは中学の時友達だったけど、笑莉を介して私が一緒にいただけだから…


私はチエちゃんを友達だと思ってたけど、チエちゃんは私を友達だと思ってなかったのかな。


私がいることに気付いても、紫央くんにしか話しかけてない。




「違うよ。
昨日合コン行く前から憂莉とは友達だし」



「え…友達?
憂莉ちゃんと?
冗談やめてよ」



「なんで冗談だと思うんだよ?」



「だって…憂莉ちゃんと会話って楽しくないじゃん。
なんか、言葉のキャッチボールできないし…」




コソコソ小さい声で喋ってるけど、聞こえてる。



そんなこと、言われ慣れてたけど…



友達だと思ってたチエちゃんにも、そんなふうに思われてたんだ…。




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