チャラ男の本気は甘すぎる
チームに入れてくれる子いるかな…
いや、どこかには絶対に入れてはもらえるけど、
嫌な顔されそう…。
「それじゃあ好きなようにチーム決めてください」
委員の子の掛け声で、みんな一斉に友達で集まり始める。
友達がいなくて、余ったところに入れてもらうしかない私は、黙って座ったまま顔を俯かせた。
「……まじか」
すると隣から『げっ』という声が聞こえてきた。
隣の席の女の子…絡んだことないけど、あんまりお喋りしてるイメージがない。
お昼もいつもいないし、この子もこのクラスに友達いない人だったりしないかな…?
「……ねぇ」
「えっ!!」
俯いたままでいたら、
突然隣から話しかけられて、バッと顔を上げた。