チャラ男の本気は甘すぎる
勝手に人のスマホ覗かないでほしい!
私、なんでも許すわけじゃないからね!?
「……双子?
似てんの?」
「……よく、間違われるくらいには…」
「性格は?」
「性格は…全然…。
笑莉の方が、明るくて話しやすい、ので…」
「……じゃあ本当に同じ顔で会話を弾ませられる子がこの世にいるってことかよ」
片倉くんの呟きに、
入学式の日に言われたことを思い出した。
『キミと同じ顔でちゃんと会話を弾ませれる女の子がいたら、キミの存在価値ないね』
今、片倉くんの中で
私の存在価値消えた?
「…あ、」
「え?」
「……わ、私、帰ります…!」