チャラ男の本気は甘すぎる
それから楽しく会話をして、
気付くと、外は暗くなっていた。
「わ…!もう結構暗い…」
「そろそろ帰るか」
「そうですね…!」
あんまり遅いとお母さんに心配かけちゃう。
「あー…オレ天音送ってくわ。
上月はハセ(長谷川)に送ってもらえ?」
「勝手に決めんなし。
あたしすぐ近くだから、送ってくれなくても大丈夫だよ」
上月さんの家は本当にここから歩いて2、3分のとこらしい。
長谷川くんも家が近いみたいだから、
私を送るのは手間になるから片倉くんに任せるって…。
つまり、片倉くんが私を送ってくれて、
家に着くまで二人きり…ということだ。