チャラ男の本気は甘すぎる



チエちゃんの表の顔しか知らないくせに。



私が全部悪いって決めつけないでよ。




「……笑莉はさ、私と違って友達多いよ。
すぐに人と仲良くできること、最初は羨ましいと思った。

でも、笑莉の交友関係って、みんな薄っぺらい」



「………は?
憂莉…あたしのことそんなふうに思ってたの?」



「……実際そうでしょ。
チエちゃんとだって、お互いに本人の前では良い顔してるだけ。
薄っぺらいって言ってなにが悪いの」




チエちゃんが私のこと見下してたことなんて、知りもしないくせに。



私とチエちゃんが友達なら幸せだとでも思ってるの?



幸せなのは笑莉だけでしょ?


その方が都合がいいから。




< 191 / 301 >

この作品をシェア

pagetop