チャラ男の本気は甘すぎる
───……
『笑莉ちゃん、憂莉ちゃん、
重そうだねそれ。持とうか?』
『えーありがとう大悟くん!』
中学の時、
初めて親切にしてくれた大悟くんを好きになった。
結構、チョロかったなと今では思う。
『笑莉ちゃん、今日一緒に帰ろ?』
『うん、いいよ。
憂莉も一緒に帰ろ』
『え…あ…うん…』
大悟くんはいつも笑莉を誘った。
笑莉がいつも、私も一緒にって言ってくれたから私は嬉しかったけど
大悟くんからしたら、邪魔だったのかもしれない。