チャラ男の本気は甘すぎる
私たちは双子だから
好みが似てるんだ。
好きな人とか気になる人は、幼稚園の時からいつも被ってた。
だから意外でもなかった。
でも、笑莉を応援する気にはなれなかった。
それからの大悟くんは、笑莉のいないところでは私に冷たかった。
笑莉の前では、いい顔してたけど、
作り物のそれに、もうときめくことはなかった。
笑莉と笑い合う大悟くんを見て、
私は完全に、自信を失ってしまった。