チャラ男の本気は甘すぎる
そう思ったら憂鬱な気分になる。
夕飯はあんまり喉を通らなくて、いつも食べる量の半分も食べずに部屋に戻った。
「……」
明日の放課後…また紫央くんに『一緒に帰れない』って連絡しなきゃ。
そんな連絡が増えていくと、いつか一緒に帰らないことが当たり前になってしまうんじゃないかと思って……怖い。
お昼も一緒に食べるの避けちゃったし、
いつかそれが当たり前になって…友達でもいられなくなってしまうかもしれない。
そうしてる間に、紫央くんが笑莉と付き合ったりしたら…
大悟くんと同じすぎて、悲しみ通り越して笑いそう。
『私って本当にダメなんだな』ってさ。
……そんな風には、なりたくないな…。