チャラ男の本気は甘すぎる

笑莉と紫央くんって…仲悪い？



今度は頭を撫でたら、


笑莉がポソリと呟いた。




「……ま、上手くいったみたいでよかった」



「良くねーよ。
めんどくさいことしやがって」



「あたしは上手く大悟くんに諦めてもらえて、アンタはあたしじゃなくて大好きな憂莉とイチャつけて一石二鳥じゃん」



「危うく拗れるとこだったけどな？」




２人の会話がわからなくてボケーっとしてたら


笑莉に「憂莉」って呼ばれた。




「……なに…？」



「……今まで、ごめん。
憂莉が傷ついたのは、いつもあたしが隣にいたからだよね。比べられたからだよね。
あたしは…あたしにとってはそれが好都合だったけど…憂莉はあたしのこと許せなかったよね」




ごめんね、とまた謝られたけど


もう、それはいいんだ。