チャラ男の本気は甘すぎる
そうだ、さっき笑莉が場所わきまえろって言ってたや…。
……完全に2人の世界に入ってしまっていた。
「……あーやば。
くっつき足りない…」
「えっ…」
「カラオケ店戻るか。
別の部屋とってゆっくりしよ」
「……うんっ」
またあの部屋に戻るのかと思ってビクッてしちゃったけど、
さすがの紫央くんも、あの部屋に戻るのは嫌だったみたい。
「はぁ…
憂莉のこと抱きかかえて
俺の彼女って自慢しながら歩きたい…」
「はい!?」
紫央くん、そんなこと思うキャラ!?
「……ってくらい、
俺今めっちゃ浮かれてる」
あ、そういう例えか。