チャラ男の本気は甘すぎる
普通にスマホ初心者なだけだった。
えー…なんだそれ。
そんなかわいい顔して、スマホ持ったばっかでLINEも登録してないピュア子とかツボすぎる。
心のなかではもうキュンキュンな俺に
「私、と、
と、友達になってもらえませんか…!!」
一生懸命そう言った彼女に
もう、イチコロだったよね。
* * *
「紫央くん?」
「……ん?」
「なんか、ボーッとしてた?」
「んー。
憂莉と会った時のこと、思い出してた」
一目惚れして
柄にもなく焦ったりして。
いろいろあって、憂莉と付き合うことになって
もちろん今隣にいてくれることがすげぇ嬉しいけど、
出会った時の、あの一目惚れした瞬間を思い出すと…もっともっと、憂莉を大事にしたいって思う。
憂莉と付き合えたことや、こうしてまた一緒にお昼を食べれてるのは、奇跡なんじゃないかって思うんだ。