チャラ男の本気は甘すぎる
登録してないの、って言えばいいのに
話すのが苦手で、気を悪くするような言い方になっちゃったらどうしようって考えたら、上手く出てこない。
せっかく話しかけてきてくれたのに
台無しにしてしまった。
……こんなだからダメなんだ。
こんな自分を変えたくて、受験を頑張ったんじゃないか。
姉と、違う高校に行くために。
ぎゅっと拳を握った時
ブレザーのポケットに入れてたスマホが、メールの受信を知らせた。
その差出人の名前を見て
きゅっと下唇を噛んだ。