チャラ男の本気は甘すぎる
*
家に帰って、週末のことを考える。
一番かわいいと思う服…私はあんまり持ってない。
持ってない、と言うよりは、笑莉と共有してるから
外行きのいい感じの服は、笑莉が持ってる。
……笑莉に貸してってお願いしないといけないんだ。
……どこに着てくのってツッコまれるかな。
なにも言われないといいんだけど…。
───コンコン。
笑莉の部屋のドアをノックしたら
すぐにドアを開けて、笑莉が顔を覗かせた。
「憂莉、どしたの?」
この間言い合いになったけど、次の日には笑莉は元通りで
今も、なんだか少し機嫌がいいみたい。