チャラ男の本気は甘すぎる
紫央くんとの約束の場所に着くと
もう紫央くんがいて、スマホを触って待っていた。
「し、紫央くん…!」
「お。
ユリ、おはよ」
「おはようございます!
もしかして、待たせちゃいましたか…!?」
早めに家を出たはずだけど、約束の時間過ぎてた!?
「や、さっき来たとこ。
時間間に合ってるから大丈夫」
「あ…なら、よかったです…」
「……つか、
それ、一番かわいい服っすか」
紫央くんが、上から下までゆっくり視線を動かす。
「はい、一番かわいいと思うものを着てきました」
「……まぁ…いいんじゃないすか」
……え。
反応、イマイチ…。