チャラ男の本気は甘すぎる



「……っあの!」



「……、え、俺?」




私がずっと黙ってたから、


突然話しかけたら、男の子は自分のことだと思わずにびっくりしてた。




「あっ、LINE交換する気になった?」



「LINEは登録してない、ので…よかったら登録の仕方教えてください…!
それで……あの、

私、と、


と、友達になってもらえませんか…!!」




がばっと頭を下げたから、どんな顔してるかわからないけど


男の子は何も言わない。



いきなり友達になってくださいなんて、きっと気持ち悪かったんだろう。



やっぱり私は、笑莉みたいにはいかない…「それは、俺が言うはずのセリフなんですけど」




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