チャラ男の本気は甘すぎる
「“友達と遊ぶ”って言ってオレの誘い断ったよね?
ウソついたんだ?」
「えっ、彼は友達です、けど…」
「いやいや、
その服、絶対友達向けじゃないっしょ。
めちゃくちゃ男意識してんじゃん」
男の子たちにクスクス笑われて、顔を俯かせた。
やっぱり、友達と遊ぶのにこの服は変だったんだ。
『バカにされるよ?』
……笑莉の、言う通りだった。
「そいつを“友達”って言うなら、
オレらも混ぜてよ。
友達だろ?“笑莉ちゃん”」
そう言ってる肩を組んでくる男の子。
あぁ…そっか、笑莉と間違えてたんだ?
「ねぇオレも混ぜてよ笑莉ちゃん」
「……笑莉?」
男の子が呼んだ名前に反応したのは、紫央くんだった。