チャラ男の本気は甘すぎる
失礼します、と言ってからベッドに座らせてもらう。
昔も今も、あんまりゲーム触ってこなかったから、
紫央くんに迷惑かけないか心配だ…。
ゲームの電源をつけて、手慣れた動きで操作してて、どんどん画面が変わっていく。
「はい、コントローラー」
「えっ、あっ、」
もう準備できたんだ!?
「操作方法わかる?」
「全然…。
ゲームのコントローラーを触ったこともなくて…」
「じゃあ慣れるまで俺と一緒にやるか」
そう言った紫央くんは自分のコントローラーを床に置くと私の後ろにまわって、
私の体を脚で挟むように座って、私の背中にピッタリと、紫央くんがくっついている状態に。
「え…っ!?」
「これで一緒にできるだろ」
後ろから覆い被さるようにして、私の手の上からコントローラーを握る紫央くん。