チャラ男の本気は甘すぎる
*
「おーー!負けないーー!!」
「…(夢中になってるのかわ…)」
ゲームにもだいぶ慣れてきて、時間を忘れるくらい夢中になっていた。
紫央くんとの対戦ゲームでは
さっき、惜しいとこまでいって負けちゃって。
悔しくて何回もやってるうちに、熱くなってしまって…。
「はい俺の勝ち」
「……もう一回!」
「ハイハイ」
こうして何回も対戦を申し込んでは、
紫央くんは笑って応じてくれた。
でも、紫央くんはもうやり慣れてるだろうし、勝ちまくってるし…
「……紫央くんは、つまんない?」
「え?」
「下手くそ相手にしても、つまんないかと思って…」