初めて恋と知った時私の全てがあなたになる
百八十センチの長身にロマンスグレイの髪、そしてシルバーフレームのメガネ。
ダンディーという言葉がとても似合うイケオジ。
彼は長嶺会長。
大手旅行会社、株式会社ロングウェイトラベルの会長だ。
実は秘書として初めての派遣先がこの会社で、当時会長は社長。そして私の上司だった人だ。
飴と鞭を上手に使いこなし、私を立派な秘書に育ててくれたのも長嶺会長だった。
会長はずっと契約を更新してくれて、私ももっと会長の側で秘書として成長したいと思っていた。
実はこの時の私は、セレブになるために秘書という仕事を選んだことをすっかり忘れていた。
だが、会長は激務で心労が祟り、しばらく休養を取ることに。
そのため二年での派遣契約が終わった。
一年後に復帰したと社長から聞いていたが、まさかお会いできるとは……。
「それで、今日はどうされたんですか?」
「うちに来てくれないか?」
「え?」
「会長は、あなたに社長秘書をお願いしたいそうよ」
ダンディーという言葉がとても似合うイケオジ。
彼は長嶺会長。
大手旅行会社、株式会社ロングウェイトラベルの会長だ。
実は秘書として初めての派遣先がこの会社で、当時会長は社長。そして私の上司だった人だ。
飴と鞭を上手に使いこなし、私を立派な秘書に育ててくれたのも長嶺会長だった。
会長はずっと契約を更新してくれて、私ももっと会長の側で秘書として成長したいと思っていた。
実はこの時の私は、セレブになるために秘書という仕事を選んだことをすっかり忘れていた。
だが、会長は激務で心労が祟り、しばらく休養を取ることに。
そのため二年での派遣契約が終わった。
一年後に復帰したと社長から聞いていたが、まさかお会いできるとは……。
「それで、今日はどうされたんですか?」
「うちに来てくれないか?」
「え?」
「会長は、あなたに社長秘書をお願いしたいそうよ」