夏の終わりと貴方に告げる、さよなら
出張初日の夕方、亮介は取引先との仕事を無事に終えて、その足取りのまま、近場のネットカフェを探していた。
その前に一応、美緒に連絡を入れるか。
亮介はメッセージアプリを起動して、文字を打ち込む。
『仕事、終わった。夕食がまだなら、食べに行かないか』
おそらく返事は来ないだろうと思いつつ、携帯をスーツの上着ポケットへ入れて、再び街中を歩く。すると、一つの看板が目に入り、立ち止まる。
店の入り口には、串カツ屋と大きく書かれた看板が有り、食欲をかき立てる揚げ物とソースの香りが鼻先を掠めた。
誘われるように外から店内の様子を窺うと、すでに満席に近い状態で、繁盛しているようだった。
串カツか……。前回訪れた時は、お好み焼きを食べた記憶がある。せっかく大阪に来たのだから、せめて食事だけは楽しみたい。そう思い、夕食はこの店にしようと決めた。
入店する前に携帯を確認すると、珍しく美緒から返信が来ていた。
『行きます。場所は何処ですか』
彼女を一人で向かわせることに不安を覚え、亮介は逡巡した後、『ホテルまで迎えに行く』と、返信をしてタクシーを捕まえて、乗り込んだ。
その前に一応、美緒に連絡を入れるか。
亮介はメッセージアプリを起動して、文字を打ち込む。
『仕事、終わった。夕食がまだなら、食べに行かないか』
おそらく返事は来ないだろうと思いつつ、携帯をスーツの上着ポケットへ入れて、再び街中を歩く。すると、一つの看板が目に入り、立ち止まる。
店の入り口には、串カツ屋と大きく書かれた看板が有り、食欲をかき立てる揚げ物とソースの香りが鼻先を掠めた。
誘われるように外から店内の様子を窺うと、すでに満席に近い状態で、繁盛しているようだった。
串カツか……。前回訪れた時は、お好み焼きを食べた記憶がある。せっかく大阪に来たのだから、せめて食事だけは楽しみたい。そう思い、夕食はこの店にしようと決めた。
入店する前に携帯を確認すると、珍しく美緒から返信が来ていた。
『行きます。場所は何処ですか』
彼女を一人で向かわせることに不安を覚え、亮介は逡巡した後、『ホテルまで迎えに行く』と、返信をしてタクシーを捕まえて、乗り込んだ。