夏の終わりと貴方に告げる、さよなら
亮介はカウンターテーブル横の壁を指差す。店内の壁には、白い紙に黒いマジックペンで、太く『二度付け禁止』と、手書きされた張り紙がしてあった。
「なるほど……」
亮介に言われた通りに従って、美緒は串カツをタレに付けて、小さな口を開けて食べると、表情を綻ばせた。
「美味しい」
「ソースも旨いし、なにより揚げたてなのが最高だな」
「ええ、こういうのも新鮮でいいですね」
何気なく隣に座る美緒を見ると、口の端にソースが付いていた。彼女にしては珍しいと思ったが、普段食べ慣れないせいかもしれない。
「ソース付いてるぞ」
「え。どこですか」
亮介が指摘すると、美緒は紙ナプキンで取ろうとするも、上手くいかない様子だった。
「なるほど……」
亮介に言われた通りに従って、美緒は串カツをタレに付けて、小さな口を開けて食べると、表情を綻ばせた。
「美味しい」
「ソースも旨いし、なにより揚げたてなのが最高だな」
「ええ、こういうのも新鮮でいいですね」
何気なく隣に座る美緒を見ると、口の端にソースが付いていた。彼女にしては珍しいと思ったが、普段食べ慣れないせいかもしれない。
「ソース付いてるぞ」
「え。どこですか」
亮介が指摘すると、美緒は紙ナプキンで取ろうとするも、上手くいかない様子だった。