20年を得て
私、また前と同じ不登校変わっちゃってさ、学校に行く挑戦もしなくなった。
いつか忘れたけど、
朝、お母さんが私の部屋を開けてこういったんだ。
「●●先生に会ってみない?」
その先生は②姉と③姉が定時制高校に通ってた時にお世話になった先生。
なーんかわかんないけど、会いたくて、
「あってみる」って言ってた。
数日たってその先生と学校であってさ
今までのこと話したんだ
部活の先生が頭の中にいて、●●先生と話すときも母親と話すときもその先生の顔と声を思い出してしまって嫌だってこと
その先生から逃げてしまったこと。
すべてが嫌になったことを話した。
すると●●先生は私にこう言ったんだ
「逃げることは悪いことじゃないとよ。逃げることは悪いことじゃない。だって、そん時に逃げんかったら今頃あおいは死んじょったかもしれんとばい?」
「逃げていい。死ぬくらいなら逃げなさい。逃げ道は必ず作っておくこと。大丈夫大丈夫。逃げることは悪くないとよ。心と体はつながってるとよ。体が疲れるとお休みしたいでしょ?それといい所で心が疲れてると休みたくなるし、休ませてあげないといけないの。だからね。今の青井の心は疲れている状態やとよ。だから、休ませてあげて。あおいが大丈夫って思ったときに学校に行きなさい。それまでは学校に行かんくていいから。その代わりしないといけないことはしっかりすること。
今受験生やろ?高校は?どこいくと?学校には行かなくていいから勉強はしっかりしなさい」
4年前に言われた言葉今でも覚えてる
この言葉で私は決心した。
●●先生と話したときこれとは別の話で支援学校を進められた。
不登校の生徒が学校に通えるようにする学校。ラウンジっていうんよ。
私自分を変えたくて、高校は出たくてラウンジに行きながら出席日数を少しでも多く稼いで、必死に勉強した。
今まで勉強しなかったから中学3年生で中学1年生の勉強から始めて
でもするうちに勉強するって楽しいって思えてきてさ
気が付いたら週に2回くらいのラウンジも毎日登校できるようになって楽しくなった。
それから
受験、●●先生のいる②姉と③姉の母校の定時制に狙いを定めて受験した。
一発で合格、
そして中学校の卒業式が 近づいてきていた。
教頭先生がラウンジに来る
「卒業式に出ないのか、後悔するよ」
担任も家に来て説得しに来てくれた
「でないの?」
私はかたくなに言った
「出ない、後悔しない覚悟を決めてるから出ない。後悔しない。」
私は本当に出なかったでも卒業証書は取りにいかないといけないから行った。
校長室で受け取った
3年の先生たちがみんな校長室にいた。
副担任涙目だった。でもどこか冷たい目をしていた気がする。こわったな。今でもあの目覚えてるよ。校長室で受け取る卒業証書。涙じゃなくてあくびが出た。
母と約束したんだ。中学校の卒業式でない代わりに
高校は卒業式も入学式も出るから
それが条件で私は
中学校の卒業式に出席しないまま
中学校を後にした。