BeAST




「灯織!」



また、心配させてるな。



「悪い、食あたりっぽい」


「お前そろそろ消費期限っていうものをだな」


「礼、お前管理しろ」


「これ以上お前の世話させるな、忙しい」



いつも通り。



席に着いて、ルーズリーフに急いで文を書く。


そして、後ろの席に渡す。



『悪かった。泣かせて。またちゃんと話そう』



後ろの席の、与坂に。


_____


あの日から数日が経った。


皇が俺のことを好いているという噂は一発で広まったが、かなりのいざこざがあったことも大方広まっていて、俺に聞いてくるやつは居なかった。


俺は、与坂の事もあり、皇とも柿谷とも一旦距離を置いてる。


自分を大切にしないことが、周りに恐怖心を抱かせる。


環にも言われていたことで、それを俺はまた。




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