BeAST
「灯織!」
また、心配させてるな。
「悪い、食あたりっぽい」
「お前そろそろ消費期限っていうものをだな」
「礼、お前管理しろ」
「これ以上お前の世話させるな、忙しい」
いつも通り。
席に着いて、ルーズリーフに急いで文を書く。
そして、後ろの席に渡す。
『悪かった。泣かせて。またちゃんと話そう』
後ろの席の、与坂に。
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あの日から数日が経った。
皇が俺のことを好いているという噂は一発で広まったが、かなりのいざこざがあったことも大方広まっていて、俺に聞いてくるやつは居なかった。
俺は、与坂の事もあり、皇とも柿谷とも一旦距離を置いてる。
自分を大切にしないことが、周りに恐怖心を抱かせる。
環にも言われていたことで、それを俺はまた。