BeAST



「礼も幸大も別に見ても何ともねえぞ」


恐る恐る2人ともこちらを見てから、何故かまた顔を逸らす。


「アホか、腹出してんな」


「いや、体育の時とか見えんだろ」


「男の腹と女の腹を一緒にするな」


「今回ばかりは、賛同だ。服下げろ。」


そういうもんか。


「はいはい。」


と言いつつ、ソファから立ち上がり、Tシャツを脱ぎながら衣装部屋に入って着替えをする。


胸を抑えるインナーを脱いで下着を着て、パーカーを着て出る。


そのタイミングでインターホンが鳴る。


フロントからの声に答えれば、数分で


「ピザ買ってきたよ」


耀介。


「デザートも」


……


俺の固まり方に嬉しそうにするのは、


「丞さん」


「来ちゃった」


うわあ、ダメだなぁ。

良くねえわほんと。


「…とりあえずどうぞ」


息を吐いて中に入ってもらう。


「あれ、着替えてきたん、だ」


最初にこちらを見たのは犀川。


「相見、先生、じゃなくて、灯織の」


「相見先生でも構わないよ?耀介さんでもいいけど。」


ふふ、と笑う耀介は慣れたように荷物を置いて、上着を脱ぐ。


「初めまして。お邪魔します。」


ニコッと笑って4人に挨拶をする丞さん。

与坂が目を見開いて


「ま、真壁丞……」


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