魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「おまえは十七歳にもなって子供すぎる」
それは私も自覚があったけれど、性格の問題だからどうしようもない。
前世の私も、転生の記憶を手に入れる前の私も、世の中に諦め、絶望しきった暗い性格をしていたから、逆に吹っ切れてこうなったのかもしれなかった。
もしそうなのだとしたら、今の自分を大切にしたい。
年の割に幼く、落ち着きがなくても、ずっとこう生きたいと願っていたふたりの〝私〟の姿が今なのだから。
「遊ぶって言っても、錬金術で遊ぶんだからね」
「そうだろうな。おまえがほかの遊びを知っているとは思えない」
「……ノインって、やっぱり失礼」
それは私も自覚があったけれど、性格の問題だからどうしようもない。
前世の私も、転生の記憶を手に入れる前の私も、世の中に諦め、絶望しきった暗い性格をしていたから、逆に吹っ切れてこうなったのかもしれなかった。
もしそうなのだとしたら、今の自分を大切にしたい。
年の割に幼く、落ち着きがなくても、ずっとこう生きたいと願っていたふたりの〝私〟の姿が今なのだから。
「遊ぶって言っても、錬金術で遊ぶんだからね」
「そうだろうな。おまえがほかの遊びを知っているとは思えない」
「……ノインって、やっぱり失礼」