魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
 どうして私が塔を離れ、彼らと行動をともにしているのかというと、とある村のそばでミカガミガメが大量発生したらしいという話を聞いたからだ。

つるりとした鏡面状の甲羅は、ありとあらゆる魔法を無効化する。かといって、生半可な武器では逆に刃こぼれしてしまうほど硬い。温厚な性格で、滅多に人を襲わないことだけが救いだろう。

だけどこのカメは草も小動物もなんでも食べ、必要とする量も多かった。

それが大量発生したとなると、周囲の生態系が大幅に狂う可能性がある。村の近くでとなれば、早急に対処する必要があった。

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