魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「うん、まあそうだな。素直じゃなくてかわいいだろう?」

「かわいい……はよくわからないけど、素直ではないよね」

 いつも文句ばかりのノインを思い出し、くすくす笑う。

「アベルのことも、『あいつは暇なのか』『素材だけ置いて帰ればいい』っていつも言うんだよ。アベルが来ないと、それはそれで『いつになったら来るんだ』って言うのに」

「意外と寂しがり屋だからな。リネットがあの塔にいてくれてよかった。ああ見えて、かなり喜んでいるはずだぞ」

「そうかなぁ」

 ノインは私に錬金術の勉強が必要だと判断し、塔に受け入れてくれた。

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