魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「おまえのせいで余計なことを考える羽目になったじゃないか」

「ぷぺ!」

「こら、アルト!」

 テーブルの上でアルトは毛を逆立てながらノインを睨み返した。

 彼が出て行くと、うってかわっておとなしくなり、私に甘えてくる。

「ノインと仲良くしなきゃだめだよ。また怪我をさせたら嫌いになるからね」

「ぴぷう」

「かわいい声出してもだめ」

 どうしてアルトは急にノインを引っかいたのだろう? これまで、私がいない間も仲良くやっていたはずなんだけど。

「ぴう。ぴぴう」

 アルトは腕を伝って私の肩にのると、頬に顔を押しつけた。

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