魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました
「うーん……。私よりもっとほかにふさわしい人がいると思うけど、本当にいいの?」

「今年、一番注目されている錬金術師が君以外にいると思うか?」

 アベルのその言い方は、ちょっとだけノインに似ていた。

「君は俺たちと並ぶ〝星〟の称号を与えられたんだ。むしろ出なかったら、どうしてなんだと苦情がくるかもしれないな」

「えっ、そこまで? どうしよう、逆に出づらいよ」

「余計なことを言うな、アベル。萎縮させてどうする」

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