魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「事実だろう？　まあ、リネットの気が進まないなら無理にとは言わない。だが、個人的には君の実力を公の場できちんと見せてほしいな。心ないことをいつまでも言われるのは、正直おもしろくない」

　同意するようにノインが横でうなずく。

　ここまで期待されて、応えないのは気が引けた。

　私にどこまでできるだろう？　ノインはよく、才能があると言ってくれるけれど、私は自分が長い間出来損ないだったことを知っている。

　これまで錬成したものが、全部偶然の産物だったら？　たまたま運がよかっただけで、本来の実力は大したものじゃないかもしれない。